ホッと一息”bookshelf”

生活情報

2025年12月17日 水曜日

ここでは各投稿の「ホッと一息”bookshelf”」のコーナーをまとめてお届けします。

ホッと一息”bookshelf” 第1回
『シェフを「つづける」ということ』 ミシマ社 井川直子 著 ≪書籍情報≫

2000 年代、日本でイタリアブームのさなか、シェフになることを夢見てイタリアに渡った若者たち
15人の10年を追ったノンフィクションです。
挫折して帰国したひと、アジアでオーナーシェフになったひと、度重なる病魔に襲われても料理を
諦めないひと、日本でミシュランの星を取ったひとなど、シェフという仕事を通じて”仕事とは何か”や
”生きる”ことを綴っています。

料理好きの人はもちろんですが、仕事のヒントを探している人におすすめの一冊です。

ホッと一息”bookshelf” 第2回
『心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣』 幻冬舎 長谷部誠 著 ≪書籍情報≫

長谷部氏はサッカー世界5大リーグのひとつ、ドイツの”ブンデスリーガ”において外国人選手として
歴代2位の出場試合数、384試合を誇る世界的な選手でした(昨年現役引退)。

本書では若いころの失敗や学び、個性あふれるサッカー日本代表選手たちをまとめてワールドカップ
3大会連続出場に導いたキャプテンは、そのとき何を感じ、そして何を実行していたかなどの体験談、
そして”ブンデスリーガ”という厳しい世界で戦い抜くために必要だった習慣が書かれています。
”56”の習慣は難しい内容ではなく、誰でもその日から実行できるものばかりです。そして、長谷部氏の
人間性が感じられる、読みやすくスッキリした文章であることもポイントです。

ホッと一息”bookshelf” 第3回
『成熟スイッチ』 講談社現代新書 林真理子 著 《書籍情報》

人気ベストセラーで日大理事長である著者が、尖がっていた若いころを振り返りつつ、歳を重ねる
なかでの変化や、コスパ・タイパと言われる時代のなかで、お金を稼いでそして使うことで得た
ことなど、独自の視点で書かれた読みやすいエッセイです。
また、成熟した大人ならではの”お土産の選び方”、後輩先輩との程よい付き合い方など、処世術
なども詰まっています。

かっこいい大人や、かっこいい生き方を知りたい人におすすめの一冊です。

ホッと一息”bookshelf” 第4回
『東京近江寮食堂』 光文社文庫 渡辺淳子 著 ≪書籍情報≫

定年間際の妙子は、10年前に失踪した夫を探しに短期間のつもりで上京するが、ひょんなことで
谷中の近江寮で家庭料理を振る舞うことになります。妙子の振る舞う心のこもった料理は、個性
的な宿泊客の間で評判となり、彼らの活力につながっていきます。
妙子のおいしい料理を軸に登場人物たちの人生が動き始める様子が素晴らしく、心温まる小説です。
前向きな気持ちになれる一冊です。

ホッと一息”bookshelf” 第5回
『改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん ——アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』 
筑摩書房 ロバート・キヨサキ 著 白根美保子 訳 《書籍情報》

あなたが資産だと思っているものが、実は資産ではない…。持ち家、自家用車…。
投資入門書として世界的なロングセラーである本書は、日本の学校では決して教えてくれない”ファイ
ナンス・インテリジェンス(資産と負債の違いを理解し、自分のお金を有効に働かせる能力)”を、
様々な例えや著者の経験などから丁寧に教えてくれる一冊です。

投資に限らず、仕事術にも通じるエッセンスがぎっしりで、読み進めるうちに身の回りのお金の
動きがよくわかり、正しいお金の使い方が身につきます。非常におすすめの一冊です。

ホッと一息”bookshelf” 第6回
『高峰秀子の言葉』 文春文庫 斉藤明美 著 《書籍情報》

昭和を代表する名女優の高峰秀子さんが、養女と過ごした晩年のなかで残した言葉を
様々なエピソードともに綴った一冊です。

「忙しい時ほど余裕を持たなきゃいけないよ」
「学校はゆかなくても人生の勉強はできる」
「いい思い出だけあればいいの。思い出はしまう場所もいらないし、盗られる心配もない」

本の書き手としてもファンが多い高峰さん。
その言葉は生きるために必要なことを、しっかりと爽やかに伝えるものばかりで、我々の生きる指針と
なるような美しさに溢れています。

ホッと一息”bookshelf” 第7回
『歌舞伎 家と血と藝』 講談社新書 中川右介 著 《書籍情報》

今年2025年を代表する映画と言えば、歌舞伎を題材とした「国宝」に他ありません。
6月の公開以降、現在までに観客動員が1000万人を超えたそうで、日本映画史上に残る作品です。
ご覧になられた方もいらっしゃることでしょう。

今回ご紹介する本書は、歌舞伎の成り立ちやリアルな人間模様を取り上げています。

・歌舞伎宗家「市川団十郎家」
・江戸歌舞伎と上方歌舞伎の存在
・各一門の関係性
・血筋の歴史と興行の歴史
・女形の美の追求
・人間国宝の芸とは

など、まるで戦国時代のように各一門が凌ぎを削って芸道を極めている様が、動きのある文章で
書かれており、非常に読み応えのある一冊となっています。

大倉工業の本社近く、香川県の琴平町では”こんぴら歌舞伎”が復活し、桜の満開とともに大盛り
上がりを見せます。
ひとたび幕が上がれば、まるで江戸時代にタイムスリップしたような魅惑の世界です。
一度は体験されることをおすすめします。

ホッと一息”bookshelf” 第8回
『移動する人はうまくいく』 すばる舎単行本 長倉顕太 著 《書籍情報》

本書は複数の本紹介サイトや書店サイトで”2025年上半期 ビジネス書ランキング”の上位に入る人気の
ビジネス書です。

著者は数々のベストセラー本を手掛けた編集者で、これまでにかかわってきたビジネスマンや作家の
行動パターンや価値観を知りえていく中で、とにかく身の回りの環境を変えて(移動して)いく
ことが、現代社会を生き抜くためには最も重要であると考えます。

・人生を好転させたいなら、移動するのが手っ取り早い
・私たちが行動できない根本的な理由
・どこでも暮らせる力を若いうちに身に着けるメリット
・ベストセラーは読むな
・記憶に残る人になる
・YouTubeは見ない

本書では、「努力で人が変わることはない。環境が人を変える」とし、生き物としての人間の環境
変化への順応性を逆手にとって、自分を変えていこうと提案します。
生活や仕事のヒントが満載の一冊です。おすすめです。

ホッと一息”bookshelf” 第9回
『すべてがFになる』 講談社文庫 森 博嗣 著 《書籍情報》

主に日本のエンターテイメント文学作品に贈られる「メフィスト賞」は現在も続く文学賞ですが、
噂では本作を読んだ文学関係者が”面白すぎるから、この作品のために文学賞を作ろう”として作った
と言われているほど、面白い”理系ミステリ”作品です。

今でこそ、小説やドラマで犯人捜しをするような”理系ミステリ”は多いですが、本作は
1996年に刊行された”理系ミステリ”の草分け的な名作です。

圧倒的なキャラクターを持つ登場人物たちと、ダイナミックなパズルが展開するように巻き起こる殺人事件
の交錯劇は、まさに理系的な面白さ満載のエンターテイメント作品です。

刺激満載のミステリ小説をお探しの方におすすめです。

ホッと一息”bookshelf” 第10回
『これはいつかのあなたとわたし』 新潮社単行本 燃え殻 著 《書籍情報》

小説がNetflixやディズニー+で映像化されるなど、いま非常に人気のある作家のひとり、燃え殻さん
の最新エッセイ本です。

ひとつひとつのエピソードは数分で読めるものもあるくらい短いのですが、誰しもが経験したことの
ある小さな嬉しさや悲しさ、そして日常にガツンと来るトラブルなど、ときに爆笑し、ときに哀しく
なる多彩な内容で、読んで損はない一冊です。おすすめです。

燃え殻さんはラジオパーソナリティとしても人気で、無料のポッドキャストもあるのでそちらもおすすめです。