自動車保険の「レンタカー費用特約」の必要性について
生活情報
2024年4月22日 月曜日
自家用車をお持ちの方は、自動車保険に加入されていると思われますが、昨今その自動車保険に
付帯できる「レンタカー費用特約」が注目されています。
この特約は契約している自動車が事故や故障で修理に必要性が出た場合に使える特約で、修理を
目的として自動車修理工場に入庫している間に、自家用車の代わりとしてレンタカーを使うことが
できるという内容です。
このような場合、自動車修理工場で無料の代車を提供してくれるケースもあるのですが、その自
動車修理工場の代車が実は減っているのです。
その主な理由は以下の3つのポイントです。
・代車は短期間の貸し出しを想定して準備されている
自動車修理工場が持っている代車は、車検や点検、リコールなど比較的短期間の貸し出しを想定
して在庫準備されています。
もちろんその修理工場の規模などによりますが、顧客数や車検実績などに応じて代車在庫は無駄
なく用意されているため、大規模な修理など、ひとりの顧客に長期間代車を貸し出すと、その間の
他の顧客の車検や点検に回す代車が不足するため、修理工場は長期間の修理の際は、代車提供を断
るケースがあります。
・新型コロナウィルスと半導体不足
新型コロナウィルスの登場により、大規模な経済停滞が突如起こり、長期間にわたり経済活動が
できないという事態が起こりました。そのことにより新車販売の急な落ち込みや、多くの旅行代理
店の廃業など、自動車が使われる頻度に大きな影響がでました。
さらには新型コロナウィルスの影響で、テレワークの急激な増加により半導体を必要とする電子
機器やパソコン、スマートフォンの需要が一気に高まりましたが、半導体生産現場ではコロナによ
っての出社停止などが相次ぎ半導体不足が世界的規模となりました。
そして新しい自動車にほぼ標準となりつつある、衝突被害軽減ブレーキ機能やレーダークルーズ
機能などの自動運転に関する新機能において、さらなる半導体需要が生まれるなど、新しい車が手
に入りづらい状態が続いており、自動車業界全体が先行きが不透明な状況です。
・自家用車のロングライフ化
一般財団法人自動車検査登録情報協会の調べのよると、乗用車における平均使用年数は令和3年
で13.87年となり、10年前の平成23年に比べて1.44年延びています。
したがって長く使った自家用車で車検を受けるケースが、最近は増えています。
車検時の代車提供についてはすでに触れていますが、長く使った自家用車の車検は新しい車の車
検と比べると、交換部品や修理箇所が増えてしまうので、その影響で代車貸出期間が長くなります。
その点で代車が確保しづらい傾向となっているのです。
上記のことから「レンタカー費用特約」は昨今非常に注目されています。
自家用車は大切な生活に欠かせない道具です。
急な事故などで代車が必要になった際に、もしレンタカー費用特約がなく、かつ修理工場から代
車提供を受けることができない場合は、自分でレンタカーを借りなくてはいけないことになってし
まい高額な支払いに発展することにもなりかねません。
是非、レンタカー費用特約をご検討してみてください。